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2010/07/05

carne cruda

さて、そろそろイタリアで食べたものから紹介していきたいと思います。

今回の旅で一番食べたもの、それは「carne cruda」です。
ピエモンテの名物料理で、生の仔牛肉を細かく刻んだもの。
ここに塩やオリーブオイルで味付けしています。

合計3回、違うお店で食べました。
以前行ったときにも1軒で食べましたので、今までピエモンテでは
4種類のcarne crudaをいただいたことになります。

今回食べた中で一番美味しかったのは、バローロにあるお店
Locanda nel Borgo Antico
ランチに伺ったのですが、行くまでに大変迷いました。
GPSを付けていたのですが、入力した住所通りに進むと間違いなく
ブドウ畑だと思われるところに入っていきます。
舗装はもちろんされていなく、石がゴロゴロしています。
しかも途中で道(らしきもの)がなくなった・・・。
お店に2回電話してようやく着いたときには、もう汗だく(暑かったのと
冷や汗とで)。

それでも美味しいものを前にすると、気持ちが落ち着いてきます。
とてもモダンな店内は天井が高く、テーブルの間も広くゆったり。
大きな窓からは光が差し込み、ブドウ畑を眺めながらのお食事。

そんな中私がいただいたのは、この写真のcarne cruda。
正式な料理名はもっと長く、"La coscia del vittelo da Fassone
battuta a coltello condita all'Albese"。直訳すると、「包丁でたたいた
ファッソーネ仔牛のモモ肉アルバ風」といった感じでしょうか。
トスカーナのキアナ牛と並ぶ、有名なピエモンテ牛である「Fassone」も
料理名に入っています。

甘くやわらかく、でも噛み締めるとお肉の味がふんわり広がる至極の一品。
相方が頼んだフォワグラを3種の調理法で料理した一品もすばらしかった。
2皿目は、私はこれまたピエモンテの名物料理である「Plin」を。
小さな詰め物をしたパスタは、セージバターソースなどで食べることが
多いのですが、こちらではアスパラガスと燻製したグアンチャーレと
ともに調理されていました。もちろんバターも使われていますが、軽く
仕上げてあります。美味しいです。
相方の2皿目は、乳飲み仔羊の肩肉を。キャセロールで調理したまま
出てきます。付け合せはアスパラガスにグラーナ・パダーノを和えたもの。
ミルクの香りがふんわりする、羊臭さなんて全くないその味は最高です。

こちらの料理はとても丁寧に作られているのですが、その調理法は
大変シンプルで、素材の良さを存分に引き出したもの。今時の現代風に
アレンジしたものでは全くなく、クラシックな料理であるのに古臭さは
微塵も感じない。伝統的なその土地の料理と食材を大事にしながら、
日々進化しているのが感じられるお店の姿勢に感心することしきりです。

ピエモンテに来たら再訪したいお店のひとつになりました。

大満足で、この日はランチだけで終了~。
夜は早々にMonforte d'Albaの静かな宿でぐっすり眠ったのでした・・・。

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