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2011/10/31

marche

marche by Casa dell'Albero
marche, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

野菜だってきらきらしています。
カリフラワー男子のこの方に差し上げたい、立派なカリフラワーが鎮座。

marche

marche by Casa dell'Albero
marche, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

プロヴァンス名産のラベンダーもこんなにどっさり。

marche

marche by Casa dell'Albero
marche, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

今日で10月も終わりですね。
いつものんびり、ほわほわした生活をしている私にしては、今月は結構忙しい1ヶ月でした。前半はプロヴァンス、帰国後しばらくしてからは久しぶりに頭を使う仕事、家にお客さんに来ていただいて食事会をしたり、、となかなか刺激的で楽しい時間を過ごしました。最終日の今日は、ようやく一息ついたので、ちょっとゆっくりしようかなぁと思っています。


…さて、朝食が終わったところで、いそいそと出かけます。宿の近くの教会周りにはたくさんの市がたっています。ほとんどが野菜や果物、チーズにサラミ、オリーブなどの日常に食べるもの。山盛りに積まれたコンフィチュールを味見したら、びっくりするぐらい美味しかったので、フランボワーズを3本と、イチジク1本をお買い上げ(フランボワーズの美味しさがすごかった)。3本買ったら1本おまけ…というシステムで、15ユーロで4本買えました。その他にも石鹸を買って、宿を出てからまだ10分も経っていないというのに、一旦これらを置きに宿に戻ったという。

2011/10/28

marche

marche by Casa dell'Albero
marche, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.


日曜日の朝、朝食の前にブラブラ歩いてみたら、宿のすぐ近くでもうマルシェがたち始めていました。どんどん歩いていきたい気持ちを抑えて、とりあえず朝食を摂りに宿へ戻ります。

2011/10/27

La Prévôté - petit déjeuner -

petit déjeuner by Casa dell'Albero
petit déjeuner, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

そして、パン!パン!


こちらのはどれも小さくて、クロワッサンだって、パン・オ・ショコラだって全部食べられる大きさです。うれしい…。添えられるバターがもう少しいいものだったら、もっと嬉しかったかな。でもジャムはすごく美味しかった。これだけモクモク食べて、夜まで頑張って歩き回れます。

La Prévôté - petit déjeuner -

petit déjeuner by Casa dell'Albero
petit déjeuner, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

La Prévôtéでの朝食は、とてもシンプルで、そしてとても美味しいものでした。温かいコーヒーと温かいミルクを混ぜて自分で作るカフェ・オ・レ、オレンジジュースにヨーグルト、フルーツカクテル。

2011/10/26

La Prévôté - ironware -

La Prévôté by Casa dell'Albero
La Prévôté, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

そして何よりも夢中になったのが、このトイレットペーパーホルダだったんですよねぇ。これは欲しい、ほんとに欲しい。帰国してきてから、ますます思います。


La Prévôtéに置いてあるものは、値札が付いているものもあるんです。これも交渉次第では、購入することができたのかしら…。だったらまた行かねば…とフツフツと考えているワタクシです。

La Prévôté - ironware -

La Prévôté by Casa dell'Albero
La Prévôté, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

プロヴァンスといえば、素敵な雑貨を思い浮かべる方も多いと思います。確かに現地で見た雑貨は本当に可愛かった。その中でも圧倒的に心をとらえたのは、各種アイアン製品です。


La Prévôté の部屋にもたくさんのアイアン製品があったのですが、そのどれもが持って帰りたいくらい素敵で。まずは目に付いたこちらのバスケット。これまた床のレンガの風合いがいいから特に似合うんですよね…。

2011/10/24

La Prévôté - chambre -

La Prévôté by Casa dell'Albero
La Prévôté, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

私の泊まるお部屋、La Ferronnièreです。もう入った瞬間からテンションMAX!でした。写真を撮りまくり、目につく全てのものに感心し、落ち着くまでに時間がかかった、かかった。

La Prévôté - stairs -

La Prévôté by Casa dell'Albero
La Prévôté, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

もとは修道院だったという建物、1階部分がレストランで、上に部屋が5つあります。階段を上がって行くと…。

La Prévôté - entrance -

La Prévôté by Casa dell'Albero
La Prévôté, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

Avignonで2泊した後は、この旅のメインイベントであるL'Isle-sur-la-Sorgueへ向かいます。大きなスーツケースは預けて、小さなスーツケースに2日分の着替えや洗面道具などを詰めてコロコロとAvignon Centre駅へ向かいます。Avignon Centre駅12:21発のMarseille -St-Charles行きに乗り、27分。目的地、L'Isle-sur-Sorgue / Fontaine de Vaucluse駅に着きました。小さな駅舎を出てトコトコと町の中心部まで少し歩くと、目の前には何度も写真で見た水で囲まれた風景が現れます。透明度が高く、底に生えた水草の色なのか、全体が鮮やかに輝く緑色の運河に囲まれた町、L'Isle-sur-la-Sorgue。その運河沿いにはカフェが並び、また反対側にはたくさんのアンティークショップが揃うその風景は圧巻でした。


お店を覘きたくなる衝動に駆られながら、まずは宿に行って、荷物を置かせてもらおう…と探したのですが、これがなかなか難関でした。同じところをウロウロウロウロ何度も回って、ようやく辿り着いたお宿、La Prévôté (音が出ます、ご注意ください)。入口を入るとまずはレストランスペースになります。まだランチタイムが終わっていないところでしたが、給仕をしていた男性に今夜から2泊予約していることを伝えると、チェックイン時間ではないにも関わらず、部屋に案内してくれました。

2011/10/20

blanc cass

blanc cass by Casa dell'Albero
blanc cass, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

tartineと一緒に飲み物も…と頼んで出てきたのがこちら。私、ものすごーく単純に、blanc=白、cass=Cassisで、Cassis(カシ)産の白ワインだと思ったのです。冷たい白ワインがくるのだと思っていたら、こんなのがテーブルにきてびっくり。ひと口飲むと、甘く爽やかな味。お、これはキールじゃないの?…でまた帰国後調べたところ、こういうことだったのですねぇ。無知とは怖いものです。結果美味しかったからいいんですけど。期せずして、本場でキール飲めました。

tartine poichichade et Don Roti de boeufi


パンつながりで…。


Avignonの町を一日歩き回って疲れた日、どこかで軽く飲んで食べようかなーと思って、宿のオーナー夫妻にお勧めのカフェはなーい?と聞いてみました。勧められたのが、Ginette & Marcelというお店。なかなか有名らしく、ピークを過ぎた15:00過ぎでも人がたくさん座っていました。とってもカジュアルな雰囲気のお店です。


お店のお姉さんの感じがとてもよく、さくさくとお勧めのメニューから注文してみました(メニュー見ても全く意味分からず)。


出てきたのがこちら。軽く食べるつもりが、しっかりお腹いっぱいになって、この夜は何も食べられず…。ローストビーフがのってるんだろうなーとは思っていたのですが、"poichichade" ってのが何か分からなかったんですね。注文時にお姉さんに尋ねたところ「野菜よ、野菜~」と言われたそれは、どうやらヒヨコ豆を使ったペーストのようです(こちらに詳しく説明があって、日本に帰ってきてから理解した私)。マヨネーズ入ってるのかな?なんてそのときは思ったのですが、どうやらそうではないようですね。このペーストなかなか美味しくて、ローストビーフも美味しくて、もちろん下のパンも美味しくて、大満足の軽食(実際には昼・夜兼用)となりました。

2011/10/19

フランスのパン

croissant by Casa dell'Albero
croissant, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

聞いてはいました。


特にフランスに行ったことのあるイタリア在住の日本人の方からは、熱く熱く「フランスのパンがどんなに美味しいか」を何度も聞かされました。先にフランスに行ったことのある人が、初めてイタリアを訪れるとパンのまずさにびっくりするとも。私は慣れもあるのか、イタリアのパンは美味しいと思います。塩味のないパーネ・トスカーノも料理と一緒に食べるのには本当に美味しいと思うし、パンの仲間であるグリッシーニも大好きです。朝食のコルネットも好きだし、フォカッチャだって美味しい。


でもですね…フランスのパンは確かに美味しかった。イタリアのパンと比べるにはジャンルがあまりにも違うと思いますが、クロワッサンにしても、バゲットにしても、その美味しさはちょっといやらしいぐらいです。


今回の旅でも、ものすごく美味しいものから、またまたびっくりするぐらい口に合わないものまで色々食べましたが、一番感動したのは「パン」でしょう。日本のパンを作る技術は大変高いと思いますし、美味しいバゲットやクロワッサン、もちろん日本でも食べられますが、フランスで食べたそれは別格の美味しさでした。しかもどこで買っても大体美味しい。美味しそうな店で買うと、もっと美味しい。


滞在していた宿の周りにはパン屋さんがたくさんあったのですが、チェーン展開しているお店のものも、観光客が寄りそうなお店も、ちゃんと美味しい。でも、店構えからして美味しさを予感させるお店のものは、もーっと美味しかった。朝、ここのクロワッサンを頬張ったときには、道の真ん中で一人で「うまーっ!」と言ってしまったくらいです(写真がそのときのクロワッサン)。サクッとしていて、バターの香りがふんわりして、でも小麦粉の香りもしっかりあって…。絶品です。バゲットはさらに小麦粉の香りが立ち、噛み締めるほどに旨みが出てきます。ちなみにバゲットを買うと、中央部あたりにさらっと紙を巻いてくれるんですね(ほとんどはむきだし状態)。道行く人はむき出しのバゲットを持って歩いていることがよくあります。そして、多くの人の持っているバゲットの先がないんです。どうやら買って家に持って帰るまでにむしって食べている模様。そりゃ、出来立ての美味しいバゲットです。そんなことしてしまうのも納得です。


お昼頃になると、パン屋さんではランチ用にバゲットにハムやチーズをはさんだサンドウィッチを並べ始めます。それがまた美味しそうで…。いつも空腹時と合わずに一度も買えなかったのだけが心残りです。

2011/10/18

Avignonの宿


Avignonでの滞在は城壁の中、旧市街にあるAutour Du Petit Paradisという宿でした。Self Catering Apartmentと謳っているように、基本的には宿泊者が自分のことは自分でするといった感じのお宿です。朝食もつきませんし、タオルなどの交換も滞在中はなし(長期滞在の場合は、週毎に掃除やタオル・リネンの交換が入ります)。部屋はstudioタイプから家族で使える2-roomsやduplexなどがあります。全ての部屋にキッチン設備があります。


一人の私はもちろんstudio。最初の2泊と後半の3泊は違う部屋でした。色々な部屋を見てみたかった私には好都合でしたが、最初の2泊のほうが広く(特にバスルーム)、後半の部屋のシャワースペースの狭さには少々、いやだいぶ苦労しました。この宿、オーストラリアからのお客さんが多いのですが、私よりもはるかに大きな彼ら、どんな風にこのシャワースペースを使っているのか気になります(ものすごくアクロバティックな技が必要なんじゃないかと思うのですが)。


オープンしてまだ2年とちょっとというこの宿は、ドイツ人の奥さんとアフリカのベナンとフランスのハーフだというご主人のお二人で経営されています(ご主人がベナン出身だということをホテルまでの道のりで聞いた私は、日本ではゾマホンというベナン出身の人がいてね…と一生懸命説明したのですが、あまり上手く伝わらず)。


実はAvignonではこちらの宿に泊まりたかったのですが、fully booked(満室)でかなわず。その後色々探しているうちに辿り着いたのがAutour Du Petit Paradisだったのです。何よりも問い合わせてからの返信がとても早かった。そして返信メールの英語が完璧で要領を得ていたのが、大変好印象でした。お値段も1泊100ユーロと安く(2人で泊まれば1人50ユーロ!)、色々な質問にも丁寧に答えてくれることにすっかり安心し、Avignonでの滞在はこちらに決めたのでした。


実際に会ったオーナーご夫妻は、思ったとおりとても素敵な方々で、つかず離れずの距離感は心地よいものでした。部屋の調度品は、ものすごく趣味がいいという訳ではありませんが、プロヴァンスのアンティークや家具がしつらえられていて、落ち着きます。後半3泊の部屋が狭すぎたことを除けば、なかなか満足なお宿だったと思います(ちなみに前半2泊の広めのお部屋は、日本で言うところの1階の入口に最も近い部屋番号1。窓の外はすぐに通り(ただし細い道です)ですが、窓には格子が入っているので、安全面は大丈夫だと思います)。


この宿にはパブリックスペースとして、パティオがあります。ここは小さいけれどなかなか気持ち良くて、他の滞在客のみなさんとお会いできる場所でもあります。


部屋の調度品はまあまあでしたが、ライトはなかなか素敵でした。今日の写真は廊下のライト。電気がともるとますます雰囲気があります。部屋についているライトもとてもよかった。


この宿はAvignon Centre駅から徒歩10分弱くらいです。またすぐ近くに大きな屋内市場Les Hallesがあり、各種ハムやお惣菜などを買ってくることもできます(試しにチキンの脚のローストを1本買ってみたら美味しかった)。パン屋さんも多く、朝はクロワッサンやパン・オ・ショコラを買って歩き食いしながら開店前のショーウィンドウをながめ、食べ終わったらカフェでカフェ・オ・レを飲む。そんな暮らすような旅が体験出来ます。ちなみに私が毎日通ったカフェは、おじさん率100%でした。朝カフェ・オ・レ(ここのはカプチーノ仕立てでしたが)を飲みに行っても、早めの夕方にワインを一杯飲みに行っても、私以外お店の中は全て男性(年齢層は高め)。イタリアのようにじとーっと見られることはありませんし、目が合えば挨拶もしてくれる心地よい場所でありました。


次回Avignonに泊まることがあるのかどうかは分かりませんが、次にそんな機会があったら、やっぱり当初泊まってみたかったLumaniがいいな、と思っています。Avignonの町を城壁に沿って散策しているときにばったりLumaniの前に出て、門が閉まっていて中はうかがいしれなかったものの、緑に囲まれたその雰囲気はとても素敵だったのです。うむ、やっぱりここはいいなと思って悔し紛れに門の写真だけ撮ってきたのでした。


あ、そういえば最後の夜が少々暑かったので(この時期のプロヴァンスはまだまだ暑かった!)、窓を開けて寝たら蚊の襲撃にあいました。7箇所も刺された…。

2011/10/17

spaghetti aglio, olio e peperoncino con filetto di kibinago


川口江里展の初日に行ってきました。
当日は朝から荒れ模様で、電車が相次いで遅れたり止まったり。ニュースを観ながらお昼過ぎに家を出るつもりだった私は、少々不安な気持ちでした。でも、ちょうど家を出る頃に雨も止んで風も弱くなり、予定通り水道橋の千鳥さんへ向かいました。


あいにくのお天気に交通網も乱れているというのに、店内はお客さんでいっぱい。狙っていたお皿はラッキーなことにまだ3枚残っていました。


それがこのお皿。直径28cmあるという大ぶりな一枚です。なんとなくアンティークを思わせるその姿を千鳥さんのブログで見たときからハートを奪われていました。とりあえず、入店してすぐにこちらを一枚手にとり、それからゆっくり店内を観て回りました。今回はとても面白くて素敵な花器もあり、種類も数もたくさんあって、女子にはたまらないと思います。23日まで開催されていて、22日と23日は川口さんも在廊されていますので、ぜひ行ってみてくださいね。


先程のきびなごフィレでパスタ(アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノベース)を作り、早速盛ってみました。ちょっと見た目地味すぎますが(汗)、シンプルパスタにもぴったりかと。プロヴァンスの骨董市で買ってきたフォークに川口さんのお皿、届いたばかりの高知県のきびなごフィレに、使ったオリーブオイルはクリュ・トゥレDOP。好きなものばかりで構成された最高に幸せなランチでした。

きびなごフィレ

filleto di kibinago by Casa dell'Albero
filleto di kibinago, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

旅行記の途中ですが、ちょっと食材ネタを。


6月に注文していて、すっかり忘れてました。
注文したときには品切れだった「きびなごフィレ」。4ヶ月たってようやく届きました(注文時に届くのが10月頃になるとの連絡はありました)。きびなごの模様が瓶の外側に向けられて、きれいに並んでいます。アンチョビのオイル漬けと同じように使えますが、塩味はもっとまろやかで、加熱してもアンチョビのように簡単に溶けないですね。きびなごの風味がしっかりして大変美味しいです。届いたところの今は出来立てですが、しばらく置いておくと熟成がすすみ風味が変わってくるそうな。変化を楽しむのもいいですね。

2011/10/14

プロヴァンスへの道

in Avignon by Casa dell'Albero
in Avignon, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

プロヴァンスへの行き方は大きく分けて2つあると思います。まずはパリのシャルル・ドゴール空港に着いて、そこからTGVでアヴィニョンやエクスを目指す方法。日本からはパリへ早朝着く便がありますから、すぐに行動できて便利だと思います。もう1つがヨーロッパのいずれかの空港を経由して、マルセイユ・プロヴァンス空港に入る旅程。私が選んだのは2つ目の方法でした。いつも利用しているエアラインがルフトハンザであったこと、フランクフルトでの乗り継ぎもよく、マルセイユには18:20に着くことなどから、やっぱり今回もLH(ルフトハンザ)にしたのでした(もちろんこの2つの方法以外にも、ヨーロッパの他の都市から列車で移動するとか、レンタカーで移動するなどもあります)。マルセイユ・プロヴァンス空港からはマルセイユ市内やエクスへバスが出ていますし、列車へも乗り継ぎ出来ます(列車は、Vitrolles Aeroport Marseille Provenceという駅まで空港からシャトルが出ているようです。所要時間は10分くらいと聞きました。その列車に乗って在来線でAvignon Centreまで行けます。所要時間は1時間から1時間半くらい(列車によって異なります))。ちなみに空港からAvignonまではバスはありません。初めての場所に加え、大きな荷物を持って移動する体力と気力をもう持ち合わせていない私は、奮発して宿からのピックアップサービスを利用させてもらいました(列車での移動も考えましたが、極端に列車の本数が少ないのと、唯一乗れそうな時間の列車を逃すと一旦マルセイユ市内まで移動し、そこからTGVに乗り…など考えただけで気が遠くなったのです)。マルセイユ市内で一泊することも検討しましたが、夜にマルセイユ市内に入るのは避けたほうが、、とフランス在住の方に助言されあっさり従いました(そんなに用心することはないとも思いますが、疲れているときに旅のしょっぱなから緊張するのも嫌だったので)。


余談ですが、私、今回のフライトで初めて機内食を全く食べない…という経験をしました。いつもあまり手はつけないのですが、今回は食べるものを持ち込んでみたのです。持ち込んだものはおにぎり2個にベーグルサンド、そして出国してから買ったいなり寿司と太巻きの詰め合わせ。多すぎ&炭水化物だらけです。お寿司は搭乗前に朝ごはんとして半分食べましたが、残りは持って入りました。さすがにこんなにたくさん持ち込まなくてもいいと思いましたが、あとは飲み物だけもらって機内で過ごすのはなかなか快適。ただし、がさごそするし、多少なりとも匂いはあるので、食べる時間は機内食が配られるのと同じタイミングがいいですね。帰りもパンを持っていたので機内食は断りましたが、CAさんが気を遣ってくれて、おにぎりと甘いものを持ってきてくれました。ちょっと嬉しかった(LHのドイツ便はおにぎりが大体積んであって、小腹が空いたときなどにもらえます)。


フランクフルトを経由して、定刻通りにマルセイユ・プロヴァンス空港に着いた私は、スーツケースをピックアップし、到着ゲートを出ました。そこには今夜宿泊する宿のオーナーのご主人が待っていてくれるはず…なのにいない。


ここは南フランス!時間通りに来ることもないのかも、、と10分くらい待ったのですがやはり来ません。私と同じ便に乗ってきた他の乗客の方々は迎えの人やご自分の車などで、さっさと立ち去っていき、一人ぽつんと空港に残された私はさすがにこれはまずいと思い、宿に電話してみました。そしたらオーナーの奥さんが出られ、「主人から電話があって、『フライトが遅れているから20:00頃まで待たないといけないんだー』って言ってた」とおっしゃるのです。…遅れてませんけど。とりあえず、至急ご主人に連絡を取ってくれることになり、その後すぐ会えました。到着ロビーの掲示板の下へ行き、「ほらー遅れてるって出てるでしょー」と彼が指したのは、ミュンヘンから同時刻に到着するはずだった便。その上には私が乗ってきたフランクフルトからの便が到着済みと出ていました。「あー、そうだったのかー」と頭を抱える彼。私、到着便名とフランクフルトから行くってことも伝えていたのに…と、ちらっとは思いましたが、会えてホッとしたのに加え、とても疲れていたので「ややこしかったよねー、大丈夫大丈夫」と逆に彼を励まして車に乗り込んだのでした。


マルセイユ・プロヴァンス空港からアヴィニョンへは車で1時間弱。マルセイユの海に沈む夕日がとてもとてもきれいでした。

2011/10/13

旅の中心はAvignonで

Pont St-Benezet by Casa dell'Albero
Pont St-Benezet, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

今回の一人旅を計画したのは、出発の2ヶ月程前から。相方が9月の終わりから長期海外出張に行くというので、あら、それなら私もその間にどこか行こう、、と思い立ったのです。実家に帰って神戸でゆっくりする、九州の友人を訪ねる、はたまたソウルにするか…などなど考えたあげく、いや2週間近くあるなら、いっそのことヨーロッパに行けばいいんじゃないの?との結論に。それも相方が喜んではついて来てくれない骨董市がある所!


で、選んだのがイタリアのプーリア州とフランスのプロヴァンスでした。プーリアのOstuni(オストゥーニ)という町では、生活回りの古道具が並ぶ骨董市が月に一度開催されます。ここが第一候補だったのですが、残念ながら日程が合わず(月に一度ですからね…)。ということで、次に考えていたプロヴァンスのL'Isle-sur-la-Sorgue(リル・シュル・ラ・ソルグ)で毎週日曜日に開催される骨董市を訪れる旅程を組みました。


プロヴァンスには小さくて魅力的な町がたくさんあるのですが、相方無しの旅なので車での移動は無理。列車やバスを使っての移動となると、拠点にする町選びも重要です。到着空港はマルセイユに決めたものの、空港から近いAix-en-Provence(エクサン・プロヴァンス)にするか、少々遠いけど行きたい小さな町へのアクセスが良いAvignon(アヴィニョン)にするか迷いました。結局親切な宿のオーナーに巡り会ったこともあり、空港から直接Avignonに入り、ここを中心に町を巡ることにしたのです。


…とは言っても、Avignon自体は私的にそんなに見所が多い場所ではありませんでした。もちろん有名な橋(写真がその橋、「アヴィニョンの橋の上で」の歌で有名)や法王庁などの建造物はありますが、お店や食事をする所については、もひとつな感じでした。これはたまたま情報不足だったこともあるとは思いますが、その後訪れたL'Isle-sur-la-SorgueやSaint-Remy-de-Provence(サンレミ・ドゥ・プロヴァンス)にはそれは素敵な雑貨屋さんやショコラのお店、カフェなどがあり、町全体の雰囲気も素敵でした。これらの町を公共の乗り物で訪れるにはAvignonは外せない場所ですが、何泊もしなくてもいいかな…というのが正直な感想です。


ちなみに今回の私の旅程は、マルセイユ・プロヴァンス空港→Avignon(2泊)→列車でL'Isle-sur-la-Sorgue(2泊)→列車でAvignonへ戻る(3泊)・滞在中にバスでSaint-Remy-de-Provenceへ日帰り旅行…といった合計7泊の旅。無理はせず、空港からAvignon往復は宿のオーナーに送迎サービスもお願いしました。L'Isle-sur-la-Sorgueへの2泊は小さめのスーツケースを持って。Avignonに戻るとき恐ろしく重くなりましたけどね。


そんなに長く滞在しなくてもいいとは思いますが、やっぱりAvignonはプロヴァンスを巡るにあたって外せない観光地であります。法王庁でもPont St-Benezet(サンベネゼ橋)でもたくさんの日本人に会いました。一人で来てると言ったら本気でびっくりされましたけど。サンベネゼ橋では、ガイドさんに「さぁ踊って踊ってー」と言われて踊りながら写真を撮られる方を何人も見かけました(どの方も楽しそうでした)。

2011/10/12

pain d'epices

pain d'epices by Casa dell'Albero
pain d'epices, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

今回の旅で滞在したL'Isle-sur-la-Sorgueの町で、La Cour aux Saveursというショコラのお店に行きました。気前良く味見させてくれるショコラもヌガーも絶品で!自分用、お土産用にたくさん買いました。そしたらマダムがおまけをつけてくれました。


pain d'epices(パン・デピス)、英語ではジンジャーブレッドと呼ぶそうですが、スパイスやフルーツの砂糖漬けが入ったずっしりしたパン(パウンドケーキみたいですけど)。スパイスが口の中に広がり、フルーツの風味も美味しい素朴な味。一度にたくさんはいただけない感じですが、少しずつスライスしておやつに、また朝食にもいい感じです。


フォークは今回、L'Isle-sur-la-Sorgueの骨董市で買ったもの。ナイフとセットでなかなかいいものだよー、と売主の方が言ってました(…と思う)。川口江里さんのお皿にとてもよく合います。


今週土曜日(10月15日)から、千鳥さんで川口江里展が始まるようです。このお皿も含め、川口さんの器には本当にうっとりする「美」があると思います。いつもすぐなくなってしまうので、今回は初日にがんばって行こうかな…と思っています。お近くの方はぜひ!

2011/10/11

ただいま

L'Isle-sur-la-Sorgue by Casa dell'Albero
L'Isle-sur-la-Sorgue, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

長い間、お休みをいただきまして申し訳ございませんでした。本日より再開いたします。 お休み中にご注文をいただきましたお客様には、順次発送させていただきます。よろしくお願いいたします。


プロヴァンスの一人旅につきましては、徐々に写真とともにお送りします。