ホーム
レシピ
ショッピング
ブログ
運営者とサービスについて

2012/11/16

BENZA社訪問

olive taggiasche by Casa dell'Albero
olive taggiasche, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.
ミラノに着いた翌日は、朝7:00過ぎのインターシティ(列車)でミラノから3時間半の町、リグーリアのインペリアにあるBENZA社を訪問しました。宿の朝食は7:30からなので、前日列車のチケットを買いに行った帰りに、宿の近くにある大繁盛のパン屋さん(Princi)で買ったチョコマフィン(激ウマ!)と、駅の売店で買ったオレンジジュースを既にホームに入っていた列車のコンパートメント内で食べました。

3時間半はなかなか長かった…。雨の降るリグーリアの海岸線は晴れていればきれいだろうなぁ…と2年半前は車で通った景色を眺めながら、列車は順調に運行。ほぼ時間通りにImperia Porto Maurizio駅に着きました。

駅には私がいつも連絡をとるGiovanniのお母さんが車で迎えにきていてくれました。英語を全く話さないお母さんは、とても分かりやすいイタリア語で丁寧に話してくれます。駅からぐんぐん坂道を登り10分から15分くらいで到着。

BENZA社のオイルはまだ生産が始まっていませんが、近隣の農家などからたくさんのオリーブの実が持ち込まれ、搾油作業がちょうど行われている最中でした。Giovanniはこの日朝6:00から搾油をしているとのこと。オリーブの木は持っているけど、搾油の機械を持たない農家の人たちは、こうして近くにある搾油機を持つフラントイオに搾油代を払ってオイルを搾ってもらうのです。

翌日が祝日だということもあって、作業は大忙し。オリーブの実は収穫してからすぐに搾油しなければ酸化してしまうので、どんどんオイルにしていきます。フラントイオの中はまだ青いオリーブの香りでいっぱいでした。

…ということで、Giovanniは大忙しだったので、私の相手は英語も出来る秘書のLuanaがしてくれました。とてもやさしくて素朴で、BENZAのオイルが、そしてGiovanniやお母さんのClarettaのことが大好きな、素敵なお嬢さんでした。邪魔にならないように搾油の様子を見学させてもらい、各機械の説明もしてもらいました。

写真はこの地方のオリーブ、タジャスカです。小さな実が特徴。タジャスカは遅摘みで実が黒くなって完熟してから搾油するのが通常ですが、このようにまだ青い実が混ざっている状態で搾ると、デリケートでどちらかといえば香りが弱いタジャスカ種のオイルに青い香りが残ります。クリュ・トゥレDOPは、このような青い実を使って香りを残したオイルです。