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2012/11/20

BENZA社訪問

formaggi by Casa dell'Albero
formaggi, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.
パスタの後に「セコンドも何か作る?」と本気で聞いてくるお母さんに、こちらも本気で「もうもう十分です(入りません)」と丁重にお断り。「チーズくらいは味見するよねー」と出してくれたのがこちら。フランスやスイスと国境を接するヴァッレ・ダオスタ州のチーズだそうです(奥はパルミジャーノ・レッジャーノ)。これまた美味しかった(名前忘れました…)。庭で採れたというみかんを出してくれて、私がお土産に持ってきた栗の和菓子も「一緒に食べろ」と言われて、ようやく食事終了。く、苦しい…。

搾油所の上には、お母さんとGiovanniの居住スペース、そしてその上にキッチン付きの4部屋があります。シーズン中は満室になるというこれらの部屋、搾油のシーズンは朝から晩まで騒音がすごいので貸し出していないとのこと(シーズンオフでもありますしね)。食後にそれらの部屋を見せてもらい、また別棟で現在建築中の新しいキッチン・ダイニングスペース(こちらは宿泊客の朝食スペースとしても使うとのこと)と、新たな2室(キッチンなし)を見学。広いキッチンスペースを使って料理教室などの企画もしたいそうです。日本からのお客様も大歓迎!とのこと。来年3月頃に出来上がるという新しい建物。料理教室と合わせて、ワイナリー訪問や生産者訪問なども盛り込んだ、1週間程度のリグーリア満喫滞在企画をこれから一緒に計画していきますので、いつかこちらでご案内させていただきたいと思います。

こうしてそれはそれは楽しくて充実した数時間を過ごして、お別れです。今までのやりとり通り、誠実で温かい生産者でした。それがわかったのが何より嬉しかった。お土産にと、今朝搾ったオイルと新製品のドライトマトのオイル漬け、そしてドライトマトのペーストにオリーブのペーストを包んでくれました。大事にその包みをかかえて名残惜しくお別れし、またお母さんが車で駅まで送ってくれました。

雨の降る中、思いのほか混んでいる駅でお腹も気持ちも満たされたまま、しばらくぼーっと列車を待ちます。次の日が祝日ということで、列車のコンパートメントは満員。どうやってこの荷物載せたんだろう…という巨大なスーツケースやバックパックが頭上の棚にある状態で、よく喋る女の子2人の心地いいイタリア語が眠りを誘い、ミラノまでの3時間半、ほとんど記憶にありません。帰省シーズンの東京駅なみの混雑だったミラノ中央駅をなんとか抜けて、宿に帰着したものの、今夜予約していたトラットリアにはとても行けそうにないくらい疲れていて、宿のオーナーに電話し予約キャンセルのお願いをしました(予約は宿を通じてしていたので)。沈み込むように就寝…。