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続いて出てきたのは詰めものパスタ。フライパンいっぱいに出してくれました。
1時間半程説明を聞いて見学をさせてもらったら、「お昼にしましょう」とのお申し出が。特にランチの約束はしてなかったので、繁忙期の今、適度なところで引き上げて、Porto Maurizioの駅近くで何か食べて帰ろうかなーと思っていたので、大変嬉しくご一緒させていただくことに。
搾油所の隣には小さな商品展示・販売所が、そしてオフィススペースの奥に小さなキッチンがあります。ここで彼らはお昼ごはんを作って食べているとのこと。「私プロの料理人じゃないからー」と言いながらお母さんが作っていてくれたのは、まずふかふかのピッツァ。搾り立てのオリーブオイルをたっぷり含んで、タジャスカの実もたっぷりのったパンのようなピッツァはジューシーで超美味。一切れしか食べられなかったのが、とっても残念。今なら食べられるのにー(涙)。
ミラノに着いた翌日は、朝7:00過ぎのインターシティ(列車)でミラノから3時間半の町、リグーリアのインペリアにあるBENZA社を訪問しました。宿の朝食は7:30からなので、前日列車のチケットを買いに行った帰りに、宿の近くにある大繁盛のパン屋さん(Princi)で買ったチョコマフィン(激ウマ!)と、駅の売店で買ったオレンジジュースを既にホームに入っていた列車のコンパートメント内で食べました。
3時間半はなかなか長かった…。雨の降るリグーリアの海岸線は晴れていればきれいだろうなぁ…と2年半前は車で通った景色を眺めながら、列車は順調に運行。ほぼ時間通りにImperia Porto Maurizio駅に着きました。
駅には私がいつも連絡をとるGiovanniのお母さんが車で迎えにきていてくれました。英語を全く話さないお母さんは、とても分かりやすいイタリア語で丁寧に話してくれます。駅からぐんぐん坂道を登り10分から15分くらいで到着。
BENZA社のオイルはまだ生産が始まっていませんが、近隣の農家などからたくさんのオリーブの実が持ち込まれ、搾油作業がちょうど行われている最中でした。Giovanniはこの日朝6:00から搾油をしているとのこと。オリーブの木は持っているけど、搾油の機械を持たない農家の人たちは、こうして近くにある搾油機を持つフラントイオに搾油代を払ってオイルを搾ってもらうのです。
翌日が祝日だということもあって、作業は大忙し。オリーブの実は収穫してからすぐに搾油しなければ酸化してしまうので、どんどんオイルにしていきます。フラントイオの中はまだ青いオリーブの香りでいっぱいでした。
…ということで、Giovanniは大忙しだったので、私の相手は英語も出来る秘書のLuanaがしてくれました。とてもやさしくて素朴で、BENZAのオイルが、そしてGiovanniやお母さんのClarettaのことが大好きな、素敵なお嬢さんでした。邪魔にならないように搾油の様子を見学させてもらい、各機械の説明もしてもらいました。
写真はこの地方のオリーブ、タジャスカです。小さな実が特徴。タジャスカは遅摘みで実が黒くなって完熟してから搾油するのが通常ですが、このようにまだ青い実が混ざっている状態で搾ると、デリケートでどちらかといえば香りが弱いタジャスカ種のオイルに青い香りが残ります。クリュ・トゥレDOPは、このような青い実を使って香りを残したオイルです。
宿と同じ建物にリストランテもあります。ミラノ滞在最後の夜は、こちらで夕食をとりました。お料理は極めて普通でしたが(注文する料理にもよると思いますが)、お店の雰囲気はとても素敵で居心地がよかったです。カメリエーレ(ウェイター)たちの動きはまさにイタリアの古きよきリストランテのもの。空いているときにはかまってくれて、混雑してくるとキビキビ動く。それを見ているだけで楽しくなってきます。
日本に2ヶ月滞在してイタリア料理店で働いたという一人のカメリエーレは、最後まで一人で食事する日本人の私を気にかけて、何度も「美味しい?」と日本語で話しかけてきました。
いつものようにフランクフルトを経由して、まず入ったのはミラノ。ヨーロッパを経由した便は街の中心地に近いリナーテ空港に着くので、移動が楽です。
今回ミラノの滞在先に選んだのは、Antica Locanda Solferino。小さな宿で、玄関と部屋の鍵を渡されて、通常レセプションに人はいません。私はイタリアではこのスタイルの宿に泊まることが多くて、たくさんのサービスは期待できませんが、適度に放っておいてくれるところが好きだったりします。そして、圧倒的に内装や外装が好みなんです。
お部屋はまあ普通でしたが、何より惹かれたのはこの外観。場所もブレラ地区のすぐそばで、近くに地下鉄の乗り場があってとても便利。ミラノ中心地とは思えない静けさと落ち着きも素敵です。
レセプションのアフリカから来た彼も、朝食を運んでくれる彼女も、そしてオーナーもほとんど見かけることはありませんが、とても親切。レストランの予約やキャンセルの手配、朝早く出発する私のために早めに出勤してくれて荷物運びを手伝ってくれたりと、滞在中はすっかりお世話になりました。適度に距離はあるけど、必要なときにはしっかりケアしてくれる安心の宿です(レセプションに人はいませんが、用があるときには渡された電話番号に連絡すれば、24時間対応してくれます)。
昨年はフランス・プロヴァンスへ一人旅でしたが、今年は2年半ぶりにイタリアを訪れました。前半は一人で、後半は現地で相方と合流しての旅。
旅程はミラノに入って3泊、フィレンツェに移動して2泊、フィレンツェでレンタカーを借りてトスカーナのグレーヴェ・イン・キャンティで3泊、レンタカーをフィレンツェで返却した後ローマへ移動して3泊。計11泊の北から中部イタリアまでの旅。
ミラノ滞在中は列車で往復7時間かけてリグーリアにあるBENZA社を訪問、トスカーナでは久しぶりにGiachi社も訪問しました。ミラノーフィレンツェ、フィレンツェーローマは真っ赤な列車、italoにも乗車。とにかく色々なことを盛り込んだ充実した旅になりました。
今回最大の目的であった2つの生産者訪問。ちょうどオリーブの収穫・搾油時期であったため、貴重な体験もできました。繁忙期だったにも関わらず温かく迎えてくれた彼らに本当に感謝です。その他にも小さな出会いがたくさんあって、ますますイタリアが好きになりました。
長い間お休みをいただき、申し訳ございませんでした。本日より営業を再開しております。お休み中にいただきましたご注文商品は、順次発送いたします。よろしくお願いいたします。
今回のイタリア旅は、今までで一番有意義な旅でした。少しずつ紀行をお送りしていきますので、現地の空気や香りを感じていただければ…と思います。