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2010/07/27

Hotel Villa Beccaris


Hotel Villa Beccaris, originally uploaded by Casa dell'Albero.

順序が逆になってしまいますが・・・。
今までご紹介しましたBaia Beniaminに行く前に、ピエモンテで
宿泊した宿です。

今回の旅は、まずトリノに入り1泊、翌日にアルバへ向かい、
アルバ郊外の宿、Locanda del Piloneで1泊、そしてアルバから
車で30分くらいの小さな町、Monforte d'AlbaのHotel Villa Beccarisで
2泊、そこから一気に車でリグーリアに入り、フランスとの国境の町
VentimigliaにあるBaia Beniaminで2泊。さらに北上し、トリノに戻って
2泊、といった旅程でした。

Monforte d'Albaは、初めてピエモンテを訪れたときに滞在した思い出
深い町。その頃バローロに目覚め、ワイナリー訪問を目的に真夏の
ピエモンテ旅行をした私たちは、3軒のワイナリーを訪れ、夏真っ盛りに
重いワインを飲み続けてすっかりグロッキーに。そんなとき、滞在していた
このHotel Villa Beccarisの中庭で冷たいビールを飲んで、「やっぱり夏は
ビール!」と実感したのでした。

Monforte d'Albaの高台にあるHotel Villa Beccarisは大人のホテルと
いった雰囲気を持ちます。決して多くない客室に、小さな中庭。
小さなプールからは一面のブドウ畑が眺められます。
プールサイドにはデッキチェアが並び、そこでのんびり読書をしたり
うたた寝したり。冷たい飲み物や軽い食事(サラダやサンドイッチなど)を
頼むこともできます。ただし、このホテルにはリストランテはないので、
食事は近郊の町などで。でもここは南ピエモンテ!キラ星のごとく輝く
それは魅力的なリストランテがありますので、心配は無用。ホテルの
レセプションでもお勧めのお店を紹介してくれます。

ピエモンテの小さな町にはおしゃれなアグリツーリズモなどがあり、
どこに泊まるか悩ましいところですが、アグリよりもう少しサービスが
充実していて機能的で、でも大型ホテルよりアットホームで洗練された
大人の雰囲気漂うこのホテルを私たちはとても気にっています。
宿泊客はアメリカ、イギリス、ドイツなどの方が多かったように思う今回の
滞在。自然に囲まれたところなので、トレッキングなどに出かける人たちも。
そして夜はみんなそれぞれお目当てのリストランテに散っていきます。

Hotel Villa Beccaris
Via Bava Beccaris, 1
12065 Monforte d'Alba CN, Italia

今回の旅の写真をまとめました。
こちらからスライドショーでご覧いただけます。
お時間のある方はぜひどうぞご覧下さいませ。

2010/07/21

pappardelle al pesto genovese

あづい。言ってどうなるものでもないですが、暑いですねぇ。

前回の続き・・・。

美味しい朝食を食べた後、ホテルを出てまずはニースに向かいました。
高速乗って到着したニースは、人・人・人!で車を停める場所を探す
のにも一苦労。ようやくスペースを見つけて、メーターにお金を入れて
チケットをフロントガラス付近に置いたら、街を散策。
あまり予備知識がなかったのもありますが、結構な広さにたくさんの人で
すっかり疲れてしまいました。それでも初めて訪れる街は楽しく、イタリアとは
やっぱり違う風景にワクワクします。「ヴェトナムと建物が一緒やねぇ」と
本家を前にして、ヴェトナムに行ったことがある二人してうなずきあう。

なーるほど、ニースってこんなとこね、っと納得したところで、モナコへ
向かいました。とにかく道が混んでいて、モンテカルロまで入るのに
たいそうな時間を要しました。ようやく着いて、すごいねーお金持ちの
匂いがするねー、停まってる車がすごいねー、港にはあんな豪華客船!
など写真を撮りまくってモナコ観光終了。一度は見ておく価値ありですな。

そんなこんなで、久しぶりに観光観光した半日を送り、気づいたら水しか
飲んでいない・・・。お腹減ったね、でもあまり美味しそうなお店見つけ
られなかったし、いっそのこと宿に帰ってランチ食べようよ、と14:00に
ホテルに帰還。

明日にはリグーリアを離れるのに、まだpesto genovese(ジェノヴェーゼ・
ペースト)を食べてない!とずっと気になっていたので、ようやくここで
ノルマを果たします。山盛りのパッパルデッレ・アル・ペスト・ジェノヴェーゼ。
空腹だったし、疲れてたし、暑かったし、戻ってきてホッとしたし、で何だか
美味しいパスタがさらに美味しく感じます。よく冷えた白ワインと一緒に。
ペスト・ジェノヴェーゼがあまり好きではない相方(信じられん)は、野菜
不足を実感していたので、サラダを食べていました。朝、仕入れから
戻ってきたところを偶然見かけたのですが、その手に持った箱からのぞいて
いた真っ赤なトマト。それがたっぷり入ったサラダは、瑞々しくてとっても
美味。サラダ用に持ってきてくれたオリーブオイルが大変美味しかったので
夕食前に買いに行ってきました。美味しいタジャスカオリーブオイルが
見つかってこちらもクリア。

これで心置きなくリグーリアを発てます。

2010/07/20

piccola ma buonissima colazione

引き続き、Baia Beniaminのお話。
部屋が5つあると言いましたが、そんなに豪華なものではありません。
とても簡素で、特にバスルームは最低限の機能のみ。
その割には1泊あたり結構いいお値段なので、次回またここに泊まるかと
いうと、ちょっと悩むところです。それでもロケーションの素晴らしさ、
美味しい食事のあとそのまま寝るだけという便利さ、そしてこの美味しい
朝食のことを考えると、また泊まってもいいかな・・・と思うのです。

タイトルの『piccola ma buonissima colazione』とは、『ささやかだけど
最高に美味しい朝食』といった感じ。
クロワッサンにごくごく普通のパン、ヨーグルトにオレンジのスプレムータ
(絞りたてジュース)、エシレバター、そしてカプチーノ。
イタリアでもそこそこのホテルに泊まると、ハムにチーズ、卵料理などが
並びますが、こちらは潔いこれぞイタリアの朝食!でも全部が本物!
まずスプレムータの美味しさにびっくりします。ちゃんとした甘さと酸味が
存在し、濃厚なのにさらさらと喉を潤します。クロワッサンとパンの美味しさ、
そしてエシレバターが付いてくるところには、フランスが近いことを認識させ
られます。久しぶりにパンにバターをつけて食べましたが、いくらでも
食べられそう。

これらを朝、砂浜を散歩した後に、昨夜と同じテーブルで波の音を聞き
ながらいただけます。今まで食べたどんな豪華な朝食よりも美味しかった。
宿泊しなければ味わえないこの『piccola colazione』。
やっぱり次回も泊まってしまうかな。

2010/07/12

Baia Beniamin

月曜の朝から眠すぎます・・・。
むくりと起床の3:30。
スペイン vs オランダ、決勝戦ですもの。
イタリアの次に好きなスペイン。
がんばって応援しなきゃ。

全員にイエローが出てもおかしくない、オランダ相手によく
我慢しましたね。コーナーをゴールキックと誤審したと、すでに
ネットでは色々出てますが、イニエスタが決めてくれたのは
うれしかった。あんなに小さな体なのにね、すごいすごい。
個人的にスナイデルは好きなので、かわいそうでしたが・・・。

次は2014年のブラジル大会ですね。
実は小学生のときにサッカーをしていたのですが、そのとき一緒の
チームにいた友達と『いつかW杯をブラジルでやるときには、世界中の
どこにいたとしても一緒に観に行こうね』と約束したのでした。
高校まで一緒だった彼女は、その後アメリカの高校→アメリカの大学、
そしてメキシコへ留学し、メキシコで就職しました。私は高校卒業後に
アメリカのコミュニティカレッジへ。途中まで連絡を取り合っていたの
ですが、今は疎遠になってしまいました。
ブラジル大会ということで、思い出した彼女。元気にしてるのかな。
まだメキシコにいるのなら、ブラジルにも行っちゃったりするのかな。

前置きが長くなりましたが、今回のイタリアで夢のような時間を過ごせた
場所、Baia Beniaminの紹介です。
Baia Beniaminはイタリアとフランスの国境の街、Ventimigliaにあります。
国境まで1kmという近さ。5室だけの部屋も付いているリストランテです。
国道沿いの門を入ると、広い敷地。どんどん海のほうに下りていきます。
リストランテは、もう海の上に立つよう。目の前には地中海が広がります。
ビーチにはビーチパラソルとデッキチェアが置かれ、タオルも用意されて
います。宿泊者は、こちらでのんびりすることも出来るのです。
ここで2泊した私たち。Ventimigliaを訪れたのは、実はもう一軒の有名な
リストランテ、Balzi Rossiに行くためでした。ここのオーナー夫婦と、以前
ピエモンテのワイナリーで出会い、いつか来てね、と言われていたのです。
今回の旅で真っ先にこのリストランテ訪問を予定に入れたのですが、出発
数週間前に、お店を臨時休業しなければならなくなったの、、と連絡が。
大変残念だけど、しょうがないね、と言っていたら、なんとご主人が急病で
私たちが旅行中にお亡くなりになったのでした。帰国後、そのことを聞いて
びっくり。一時期持ち直したようで、お店を開けられるかもしれない、だから
来てもらえるかも、などマメにもう一人の友人を通じて、連絡をくれて
いたのですが・・・。大変ショッキングな出来事でした。

・・・で、Ventimigilia訪問は変更せずに、宿泊するBaia Beniaminで
初日の夕食を予約しました。それがですね・・・すばらしかったのです。
まず、日本人の料理人がいること判明。私たちが予約したときからオーナー
から聞いていたようで、ばったり出会ったときに『お聞きしてました』と言って
いただきました。ディナーの際には厨房から出てこられ、食べられる量と、
好みを尋ねて下さり、そして本日のお勧めなどを説明してくれます。
前菜はお勧めを盛り合わせにしてもらい、パスタはタリオリーニを手長えび
のソースで、そしてメインはアンコウのグリルを(全部一人前をシェア)。

写真がその一品、前菜を盛り合わせにしてもらったもの。
ムール貝にタコのグリル、そしてバッカラ(干しダラ)とジャガイモを
マンテカート(ムースのようにふわっと調理)したもの。これがですね・・・
びっくりするぐらい美味しかったのです。私たちは、イタリアでは好んで
肉料理を食べるのですが、初めて魚介類で美味しいと思いました。
繊細で香り高く、旨みがぎゅっと凝縮されています。
その後に続くパスタ、そしてアンコウもとっても美味しかった。
ワインは、地元の白ワイン、ピガートを。地元で飲むのだから当たり前なの
かもしれませんが、とてもお安くて(確か25ユーロくらい)、すっきりした
爽やかな美味しいワインでした。
デザートにはクレーム・ブリュレをいただきました。こんなとこにも
フランスが近いんだな、と感じます。これがまたすばらしく美味しかった。

お料理もさることながら、ロケーションが抜群なんですよね。
波音を聞きながら、月明かりのもとシーフードをいただく。
後は部屋に上がって寝るだけ。ものすごく幸せを感じるディナーでした。

そんな色々な条件がそろって最高の時間を過ごせたのですが、その中でも
日本人のとっても機転がきく料理人の方がいらっしゃったことが大きかった
です。彼の名前は菱田さん。年内はこちらのお店にいらっしゃるそうです
ので、彼がおられる間に行かれることをお勧めします。

どれぐらい気に入ったかというと、次の日のディナーにも予約を入れ、
そしてディナーで食べること決まってるのに、コートダジュールを回って
疲れて空腹で帰ってきたときにランチまで食べてしまったくらいです。
カメリエーレの二人も笑顔が素敵でやさしくて、色んなことが居心地いい。
Ventimigliaは、今回行けなかったBalzi Rossiにまた行かなくちゃいけない
ので、その際にはここをまた絶対訪れたいと思います(でもその時には
菱田さんはいなくなっちゃってるんだな・・・)。

Baia Beniamin
Corso Europa 63, Grimaldi Inferiore,
Ventimiglia 18039 Italia

2010/07/08

日本 vs オランダ戦のお供

先日も書きましたように、今回のイタリア滞在中はW杯グループステージ
真っ只中。カメルーン戦は日本で観ていきましたが、その次のオランダ戦は
アルバ郊外で迎えたのです。

試合開始は、現地時間13:30!
宿には早めに着いてサッカーが観たいの!とお願いしてチェックイン
させてもらいました。その夜は、宿のリストランテで食事予定だったので、
お昼はいらないよね、でも小腹は空いたし、試合観ながら何か飲んで
つまみたいよね・・・ということで、フロントに相方がお願いしてきて
くれました。ちょうどリストランテのランチタイムが終わる頃だったのですが、
サービスの方が宿で作っている白ワイン(アルネイス)をグラスにたっぷりと
そして、イタリアで飲み物をお願いしたら付いてくる、たくさんのおつまみ!を
部屋まで持ってきてくれました。

このおつまみ類がですねぇ・・・強烈に美味しかったのです。
手焼きのグリッシーニに、タジャスカオリーブの実のオイル漬け、
ピエモンテ産ヘーゼルナッツのローストしたものに、サラミ、そして
びっくりするぐらい美味のsalame d'la duja!生のサラミなのですが(脂肪に
漬け込んでいる)しっとりねっとりした食感に、ものすごい旨み。今まで何度か
ピエモンテで食べたことはあったのですが、間違いなくここのがNo.1です。

あまりにもの美味しさに悶絶しながら、これまた美味のアルネイスを。
窓のすぐ下の工場で作られているワインです。美味しくないわけない
ですよね。そんなこんなで、オランダ戦を観るのがメインなのか、
飲み食いがメインなのか分からない時間を過ごしたのでした・・・。

その夜、リストランテで食事したのですが、もちろんこちらもなかなか
でした。でも、この部屋でのアペリーティヴォ・タイムが素晴らしすぎて
どちらが印象に残っているかといえば、こっちなのです。
あのsalame d'la dujaを食べにだけでもまた行きたい・・・。

宿はアルバのチェントロから車で10分程行った高台にあります。
周りはブドウ畑に囲まれ、晴れた日にはアルプスの山々が望めます。
フロントスタッフのお兄さんも典型的なピエモンテのいい人。
やさしくて、少し恥ずかしがりやで、とても真面目な方でした。

Locanda del Pilone
Localita Madonna di Como 34
12051 Alba (CN) Italia

2010/07/05

carne cruda

さて、そろそろイタリアで食べたものから紹介していきたいと思います。

今回の旅で一番食べたもの、それは「carne cruda」です。
ピエモンテの名物料理で、生の仔牛肉を細かく刻んだもの。
ここに塩やオリーブオイルで味付けしています。

合計3回、違うお店で食べました。
以前行ったときにも1軒で食べましたので、今までピエモンテでは
4種類のcarne crudaをいただいたことになります。

今回食べた中で一番美味しかったのは、バローロにあるお店
Locanda nel Borgo Antico
ランチに伺ったのですが、行くまでに大変迷いました。
GPSを付けていたのですが、入力した住所通りに進むと間違いなく
ブドウ畑だと思われるところに入っていきます。
舗装はもちろんされていなく、石がゴロゴロしています。
しかも途中で道(らしきもの)がなくなった・・・。
お店に2回電話してようやく着いたときには、もう汗だく(暑かったのと
冷や汗とで)。

それでも美味しいものを前にすると、気持ちが落ち着いてきます。
とてもモダンな店内は天井が高く、テーブルの間も広くゆったり。
大きな窓からは光が差し込み、ブドウ畑を眺めながらのお食事。

そんな中私がいただいたのは、この写真のcarne cruda。
正式な料理名はもっと長く、"La coscia del vittelo da Fassone
battuta a coltello condita all'Albese"。直訳すると、「包丁でたたいた
ファッソーネ仔牛のモモ肉アルバ風」といった感じでしょうか。
トスカーナのキアナ牛と並ぶ、有名なピエモンテ牛である「Fassone」も
料理名に入っています。

甘くやわらかく、でも噛み締めるとお肉の味がふんわり広がる至極の一品。
相方が頼んだフォワグラを3種の調理法で料理した一品もすばらしかった。
2皿目は、私はこれまたピエモンテの名物料理である「Plin」を。
小さな詰め物をしたパスタは、セージバターソースなどで食べることが
多いのですが、こちらではアスパラガスと燻製したグアンチャーレと
ともに調理されていました。もちろんバターも使われていますが、軽く
仕上げてあります。美味しいです。
相方の2皿目は、乳飲み仔羊の肩肉を。キャセロールで調理したまま
出てきます。付け合せはアスパラガスにグラーナ・パダーノを和えたもの。
ミルクの香りがふんわりする、羊臭さなんて全くないその味は最高です。

こちらの料理はとても丁寧に作られているのですが、その調理法は
大変シンプルで、素材の良さを存分に引き出したもの。今時の現代風に
アレンジしたものでは全くなく、クラシックな料理であるのに古臭さは
微塵も感じない。伝統的なその土地の料理と食材を大事にしながら、
日々進化しているのが感じられるお店の姿勢に感心することしきりです。

ピエモンテに来たら再訪したいお店のひとつになりました。

大満足で、この日はランチだけで終了~。
夜は早々にMonforte d'Albaの静かな宿でぐっすり眠ったのでした・・・。

アチェート・バルサミコを値下げしています。この機会にぜひお求めください!

2010/07/01

お知らせ


il gatto, originally uploaded by Casa dell'Albero.

アチェート・バルサミコを値下げしました。
賞味期限は2010年12月31日までですが、大変お買い得に
なっております。ぜひこの機会にお求めください。
特にレッドラベルは、このクオリティでこの価格はかなりお勧めです!

写真はリグーリアの小さな町、Cervoにいた猫。
町と同じようにゆるーく寛いでいる姿がとてもいい。
眺めながら飲んだモヒートがさらに美味しくなりました。