ホーム
レシピ
ショッピング
ブログ
運営者とサービスについて

2010/06/30

イタリアが静まり返った日


mi dispiace..., originally uploaded by Casa dell'Albero.

今朝は日本中の人が寝不足なのではないでしょうか。
私はまだ時差ボケが残っていて、最後まで日本対パラグアイ戦、しっかり
観ることができましたが、眠いなんて言っていられない試合でしたね。
あれこそ「よくやった」と言える戦いだったのではないでしょうか。
夢を見させてもらいました。本当にありがとう。

日本は本戦に入ってから快進撃を続けましたが、その反対だった国
イタリア。グループステージ真っ只中にイタリア滞在することになった
今回の旅。イタリアがニュージーランド(イタリア語ではNuova Zealand)に
引き分けたときには、Monforte d'Albaのホテルで、イタリア人の従業員
たちと一緒に観戦しました。何ともいえない空気を残して終了。

そして6月24日、スロバキア戦を迎えます。
私たちは部屋のテレビで観戦。「どうしたどうした」と言ってる間に
まさかの敗退。その夜、トリノの街に夕食に出たときには、不気味な
くらい静まり返っていました(他の街は分かりませんが)。
夕食後、ホテルに戻ってこちらももちろん気になっていた日本対デンマーク
戦の経過をフロントで聞いたところ、その時点で2-0で勝っている!と。
急いで部屋に戻る前に、フロントの人に「mi dispiace(残念)だったね」と
声をかけました。そしたら彼は「ふっ、今回のチームは期待してなかった
からね。全然平気だよ」と言います。
「あれ絶対強がりよね」とコソコソ言いながら、部屋に戻った私たち。
翌日の新聞はもちろん一面イタリア敗北の記事ですが、何故かテレビで
前回大会の決勝戦、イタリアが優勝を決めた試合を放映していました。
やっぱり昨夜のフロントスタッフの一言は強がりで、イタリア人たちは
とても傷ついていたのでしょう(帰りの空港で少し話しをしたイタリア男子も
「たかがサッカーさ」なんて言ってましたが、絶対そんなことないはず)。

ちなみに、今回フランクフルト経由でトリノに入ったのですが、日本から
フランクフルトに着いたちょうどその時、ドイツとセルビアの試合中でした。
空港中のテレビ全てが放送しており、空港内のバーではビール片手に
ドイツ男たちがテレビを凝視しています。試合終了間際でしたが、1-0で
ドイツ負けてる。私たちもビールとソーセージを買って、仲間に加わります。
空港ですから、みんな飛行機に乗らなきゃならないわ、試合経過は気に
なるわで、てんやわんやです。結局ドイツが負けた時点で、わらわらと
散っていきました。

日本でもこんなに盛り上がったワールドカップ。
本場ヨーロッパでは、スポーツチャンネルで一日中放送しています。
特にsky tvというケーブルテレビが入っているところでは、ライブ中継が
終わった途端に別チャンネルで録画放送を始めることも。
日本対オランダ戦なんて、2日間で少なくとも4回はフル放送していました。
自国以外の国の分析もすごいです。試合前も試合後も「あーでもない、
こーでもない」と延々とテレビの中で討論。このサッカーへの飽くなき
探求が強いチームを作るのかもしれません。

でも、自分の国が勝つとこんなにうれしいものなんですね。
次の大会以降は、本気でベスト8狙っていけるかもしれません。
日本もイタリアも消えてしまいましたが、決勝までがんばって観て
いきたいです(時差ボケ維持するほうがいいのかも)。