水ナス
私は、イタリア料理でも日本料理でも、材料がたくさん使われたもの、
手の込んだ調理方法のものを食べると、疲れる傾向があります。
だから、イタリア料理のフルコースや、日本料理でも懐石料理などを
最後まで美味しく食べるのがしんどいことが多いのです。
イタリア料理ならアラカルトで前菜、プリモ、セコンドを2人でシェアして。
それらの料理もなるべく色んな材料(調味料)が使われていないものを。
そうすると、最後まで美味しくいただけます。
先日から作っていた黒豆の煮物や、飯蛸の煮付けは、そんなに材料の
種類は多くないにしても、砂糖の量や、醤油の量は結構なもの。
黒豆にいたっての調理時間は8時間近く。
食べ続けると少し疲れ(飽き?)が出てきます。
大体どちらも、少量を小鉢に盛って食べるくらいがちょうど良い料理
ですよね。
・・・ということで、これらと一緒に食卓に出すのは出来るだけシンプルな
もの、、と考えていたら水ナスの美味しそうなのが店頭に並んでいました。
糠漬けの水ナスです。
水ナスといえば、大阪は泉州のもの。
昔は同じ関西の神戸(出身地)でも、見かけることはありませんでした。
恐らく地元で消費されていた食材だと思います。
それが神戸のスーパーでも手に入るようになり、お茶漬けのお供に
大好きなお漬物に。横浜に越してきてからも、デパ地下で手に入るので
時々買ってきます。
糠漬けといっても、中は結構フレッシュで、その食感と香りがたまりません。
私は生姜醤油でいただくのが好き。
手のかかった煮物などをいただきながら合間に水ナスの糠漬け。
ほっとする食事になりました。